にこ繭。(cocoonPのBlog)

はてなダイヤリーからインポートしたかつてのBlogの跡地です。

悲しいのです

id:hunirakunira2 さんの「続・空から降ってくるので」にて、自分のKAKU-tail2参加動画についてほめていただいていました。
それ自体は大変嬉しかったのですが、そこで、このblogの前のエントリに詳しく書いていますよとか、引用されているコメントに対しwhoPのとはちょっと手法が違うよ、という旨のコメントをしつつTBpingを打ちました。

すると、以下のようなタイミング的に間接的なお返事なのだろうなというエントリがあがりました。
僕はPさんを、勝手に好きでいたい

や、嬉しいのですが、大変ありがたいのですが、やはり、距離をとらせていただく方針でいきたいなあと。怖いのです。お知りあいになってしまう事で、自分のティン!回路がおかしくなる事が。怖いのです。「あ、知り合いだから取り上げたな?」と思われてしまう事が

寂しい。いや、悲しいです。

自分たちは、いや少なくとも自分は、プロの映像作家ではありません。ただ趣味として動画を作りニコニコ動画に上げているだけです。対価として金銭をもらっているわけでもなく、またそれに伴う契約上の義務があるわけでもありません。
ではなぜそれでもなお動画を作るのか。楽しいから、気持ちいいから、嬉しいからにほかなりません。でも、それは「動画を作ること」そのものが、ではないのです。それもゼロではありませんが。

ただ動画を作ることが楽しいだけなら、ニコニコにアップロードする必要はないのです。ローカルディスクに溜め込むなりDVD-Rに焼くなりして俺の嫁はかわいいなあと一日中ループ再生して悦に入っていればいいのです。でも自分を含めニコマスPたちはそうはしていません(上げてない動画でそうしてる方もいるかもしれませんね。気持ちは大変よくわかります)。

人間は認めてもらいたいという承認欲求を多かれ少なかれ持っているので、ほめられると嬉しいものです。自分は自分自身きわめて強い承認欲求と自己顕示欲を兼ね備えているので、自分の作ったものにダイレクトに反応が返ってくるニコニコ動画は楽園です。
でも、コメントだけでは一方通行の承認欲求を満たすことしかできません。だから自分の動画のIDやタイトル、P名などでGoogleサーチを行い(いわゆる「エゴサーチ」)、紹介してくださっているBlogを読みニヤニヤし、コメントを残してそういったものを書いてくださる方と対話し、IRCで、twitterで、mixiで、ほかのPやニコマス愛好家たちととコミュニケートするのです。それこそが自分に対する「報酬」なのです。動画を作る側の餌なのです。
ですが、そのコミュニケーションを拒絶されてしまうならば、それは「お前に餌はやらん。だが動画は作って俺を楽しませる自動出力マシンになれ」と言われているに等しいのです。

だから、悲しいのです。

正直言ってかなり絶望的な気分になりました。自分が普段コメントを残しているようなほかのBlogの方々も、内心では同じように考えているのでしょうか? もしそうなら、自分のアマチュアものづくりへのモチベーションは大きく減衰してしまいます。

「いい」作品を作って、それそのものが広く評価されることで自分の承認欲求を充足するタイプの方もいるでしょう。また、上昇志向が強く、いずれ機会があればプロフェッショナルとして活躍したいと考えている方もいるでしょう。また、孤高のクリエイターとして作品で語るのみで馴れ合いたくないという方もいるでしょう。

でも、自分はそうではないのです。

自分は、自分が好きな「アイドルマスター」というコンテンツを元にものを作って、それを介してほかの人と感情を共有したいのです。それは、自分の考えたストーリーや絵などをクラスの仲間に見せて回し読みしている少年の感覚と同じです。「お前の描く話は面白いが、お前とは話をしたくない」といわれたって、ちっとも嬉しくないどころか、凹んでしまうだけなのです。


これを読んで下さっているブロガーの皆さん。自分の作ったものに何がしかを感じていただき、そしてそれについて何か書いてくださったのであれば、ぜひトラックバックpingを打っていただければ幸いです。また、それを見て自分が何かコメントをした時には、生暖かく対応してやってください。
何かアップロードすれば、自分は大抵の場合にはここにエントリを書いていると思うので、コメントをください。面倒くさければ、はてなスターでもいいです。衆目に晒されるのがお嫌であれば、メールでもmixiでもtwitterのダイレクトメッセージでも、何でもいいのです。作り手は「生の声」に飢えているのです。

また、自分と同じ様に、コメントや紹介を餌にしているPはたくさんいます。彼らのBlogをご存知であれば、「どのPがそういう考えかわからない」ということはないはずです。このTB SPAM、コメントSPAMの吹き荒れるご時世に、コメント欄やTB用URLなどの窓口を用意しているということがどういうことかは自明だと思います。

一見そっけない反応をしているように見えても、「確かにそこにいる」あなたに反応してもらった、という事実は、自分の中では大変嬉しく幸せなことなのです。

よろしく、おねがいします。